昨年、立て続けに数名の方からこんなご相談をいただきました。 ニュースを見て、「なんとなく不安だけど、何がどう変わるのか分からない。でも、仕事のメールが止まったら困る……」 そんな“はっきりしない不安”を抱えて、私たちを頼ってくださったのです。

結論から言うと、Gmail自体はなくなりません。 しかし、お話を聞いていくうちに、「Gmailを“メールソフト”のように使っている方が、実はとても多い」ということに気づかされました。

今回のコラムでは、そんな「よくある誤解」と、私たちが提案した「一番シンプルな解決策」についてお話しします。

まずは「現状の地図」を一緒に見ることから

「こうすれば大丈夫」とすぐに結論を出す前に、私たちはまず、その会社さんのメール環境をひとつずつ整理することから始めました。

  • ドメインはどこで管理しているのか?
  • メールサーバーの容量は?
  • 普段、パソコンやスマホでどう見ているのか?

専門用語を使わず、お互いに同じ地図を見られるように確認していきます。 すると、お客様からこんな本音がポロリとこぼれました。

「このGmailの画面に慣れているから、できれば変えたくないんです」 「また新しく覚えるのは、正直大変で……」

その気持ち、痛いほど分かります。だからこそ、無理に新しいツールを入れるのではなく、今の使い勝手を守る方法を考えました。

専門用語は、私たちが引き受けます

図を描きながらご説明して見えてきたのは、「サーバーの容量問題」でした。 Gmailの画面を使いながらも、裏側の設定を変えないと、いつかメールボックスがいっぱいになってしまう。

そこでご提案したのが、Google Workspace(有料版) への切り替えです。

「えっ、有料?」と思われるかもしれませんが、提案の理由はシンプルです。 「最初から容量に余裕のある場所に、メールを置いたほうが安心だから」

ここで出てくる「ドメイン」や「DNS設定」といった小難しい専門用語の手続きは、すべて弊社(クリップ)が代行しました。お客様にしていただいたのは、「これまで通り、いつものGmailを開くだけ」です。

「Gemini? ああ、実は結構使ってますよ」

無事に設定が終わり、「これでひとまず安心ですね」とホッとしたお客様が、何気なくおっしゃいました。

「Gemini(GoogleのAI)? ああ、実は結構使ってますよ」

その一言を聞いて、私は嬉しくなりました。 「あ、もう一歩先の環境に立たれているな」と感じたからです。

Google Workspaceは、単なるメールの箱ではありません。ドライブ、カレンダー、そしてAI。 ツールは導入した瞬間に劇的に変わる魔法ではありませんが、必要なときに「使える状態」になっているかどうかが、ボディブローのように後から効いてきます。

「分からない」をそのままにしないために

今回の件のように、「ニュースで見たけどよく分からない」「何が不安かも分からない」というご相談は、実は一番歓迎です。

私たちはツールの導入屋さんではありません。 「お客様が、安心して本業に集中できる環境をつくること」。 それが、私たちの仕事だからです。

もし、パソコンの画面を見ていて「モヤッ」とすることがあれば、いつでもクリップに投げかけてください。その専門用語、私たちが翻訳して引き受けます。