理念について考えることが、少しずつ現実のものになってきた頃、私は思うようになりました。 「これを、自分の会社でもやってみたい」
私は、「世の中の役に立ちたい」という思いで、今の仕事を選びました。 けれど、それをきちんと言葉にして、誰かと共有したことはありませんでした。
仕事は増えていました。相談も多くありました。 ただ、その場その場の解決だけで終わったり、お金にならないことに時間を使いすぎてしまったり。 「なぜ、こうなるのか?」
理由は明確でした。 私が、自分が何者で、何を大切にしていて、何をしようとしているのかを、ちゃんと決めていなかったからです。
理念が言葉になると、仕事は「線」になる
理念が言葉になっていなければ、仕事は点で終わる。 理念が言葉になっていれば、仕事は線になる。
そこで、時間をかけて、自社の理念と向き合うことにしました。 一人で考えるのではなく、対話を重ね、何度も問い直す。 そうして言葉が見えてきたとき、不思議な変化が起き始めました。
「それは、うちがやることなのか」 「それは、今やるべきことなのか」
そうした判断が、少しずつ楽になっていきました。 やらないことを、やらないと決められるようになった。やると決めたことに、迷いがなくなった。 会社の輪郭が、はっきりしてきたのです。
Web制作は「目的」ではなくなった
理念が言葉になったことで、事業の見え方も変わりました。 ホームページ制作は、目的ではなく、手段の一つになりました。
本当にやりたいのは、誰かが自分の役割を見つけ、社会の中で力を発揮していくことを支えること。 デジタルは、そのための道具に過ぎない。 そう位置づけられたとき、これからやるべきことが、自然と見えてきました。
理念を言葉にしたから、すべてが解決したわけではありません。 けれど、「迷いながらでも、戻ってこられる場所」はできました。 それだけで、会社は、少し強くなった気がしています。