コラム #経営者の判断
【経営者の判断 #3】会長になれなかった私。悔しさの先で見つけた「支える」というリーダーシップ

あるとき私は会長に、立候補しました。
その時の志望動機で私が話していたのは、「理念」でした。規約の目的みたいなところから組織が見直されると、活動の軸ができて、もっとみんなで学べるし、みんなが活用できる組織になるはず。YEGという組織を活用できる仲間たちが増えれば、みんなが成長して、みんなの会社が成長して、地域が成長する。そんな組織だと意識下に置くことができれば、半田YEGはもっとみんなに求められる組織になれるはず。そう信じてプレゼンをしたんですが…
「規約の目的なんて、俺でもよくわからない」なんてことを言われてしまったんですよね。正直ショックだったんですけど、これが現実で…
私は伝えたいことを伝えて、結果が出ました。会長には、なれませんでした。
しかし、会長になられた方というのが、そもそも私よりもずっと肝の据わった人なんですよね。昔からの幼馴染なんで、ずっと感じていたんですけど。だから、それはそうか、と納得するしかありませんでした。
そんな彼女が、私に専務を頼んでくれたんです。
「みっちゃんだったら、思ったことをちゃんと話ができる」と、そう言ってくれました。「私に持っていないものを、みっちゃんはたくさん持っている。だから、力を貸してほしい」と。
「わかった、あんたのためならやるよ」と、私は即答しました。
引き受けてから、私は考えました。
「理念」とか、そういうみんなが知らないことや理解できないことを「武器」にすること自体が違った。でも、大切なことだから、もっと違う表現をしてみようかな。私の引き出しの中に全部入っていて、それを必要な時に手法として取り出したらいいんじゃないか。
みんなの前には彼女が立っていて、私はシステムとして裏で組んでいけばいい。理念という言葉を表立って使わないようにして、実装していこう、と決めました。


