コラム #未来を仕掛ける
【未来を仕掛ける #3】人体図 ~組織をひとつの生命として可視化する~

新しい体制になると、必ず出てくるのが「私の役割って何?」なんです。
大体の人が、その役割をやったことなくて、理解していないまま、こんなことかなって、正直思いこみで走りだすことになるんです。
規約を開けば「会務を総理する」「会務を司る」と書いてあります。でも、これで動ける人はいません。
言葉が難しいから、理解が止まる。理解が止まるから、行動が鈍る。
なので、組織図の箱を並べるのをやめて、人体の絵にしてみました。
【上下ではなく、どの器官かで考える】
頭脳が、会長・副会長・専務。どこへ行くかを決めるところ。
神経が、専務・常務。決まったことを、そのままの形で末端まで届けるところ。
手足が、各委員会。実際に動いて、汗をかくところ。
神経が詰まれば、手足はしびれて動かなくなります。逆に、手足が受けた衝撃を神経が脳に伝えなければ、脳は判断を間違えます。上下ではなくて、ひとつの身体なんですよね。
【いちばん効いたのは「神経」でした】
力を込めて伝えたのは、真ん中にいる専務・常務のところです。伝言係だと思っていると、そのまま流すだけになります。でも、一貫性を守るために立っているんだと分かると、動きが変わるんですよね。
【冷たいルールに、体温を通す】
これは、会社のDXでも同じことが言えます。
新しいシステムを入れても、それが組織のどの器官として働くのかが決まっていなければ、ただの異物になります。現場は「で、これ何のために使うの?」で止まってしまう。
大事なのは、冷たいルールを、体温のあるイメージに翻訳することなんだと思います。組織を、生命体として捉え直す。これが、私が仕掛けたステルス実装の第一の矢でした。
次回は、この身体をどう育てるかという話です。なぜ、遠回りに見える活動が必要なのか。第4回【木(ツリー図)編】をお届けします。


